シンポニー単剤の効果

今回は、関節リウマチに対するシンポニー(ゴリムマブ)の効果についてのご紹介です。


シンポニーは生物学的製剤の一つで、TNFα阻害薬に分類される薬剤です。多くの場合はメトトレキサート(以下MTXと略します。商品名はリウマトレックスやメトレート)を内服しながら合わせて使うことが多いですが、様々な事情によりMTXを一緒に使えない場合も少なくありません。今回は、メトトレキサート(MTX)非併用で使用した場合(シンポニー単剤)の効果についてのご紹介です。

引用元:Ann Rheum Dis. 2013; 72: 1488

古い論文ですが、シンポニーのMTX非併用での効果を示す大事な論文です。
2018年に120週まで追跡した追加の報告も出されています(Mod Rheumatol. 2018; 28: 770)。
最近読み返す機会があったので、せっかくなのでご紹介です。
医療関係者の方にとっては物足りない説明かもしれませんがご容赦下さい。

読んで頂くにあたっての注意事項です。
他の製剤との比較はしていないということです。つまり、他の製剤にこういった効果がない、または他の製剤と比較してシンポニーが単剤の効果が勝っているということは全く言えない、ということです。純粋に、シンポニー単剤にはこれだけの効果がある、としか言えませんし、私もそれしか言うつもりはありません。単剤での効果を示している他の製剤はたくさんあります。

それでは本題です。
分かりやすいように、細かいところは省いています。詳しく知りたい方は実際に論文をご覧下さい。因みに今回の論文は日本からの報告で、対象患者さんもすべて日本人の患者さんです。

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