関節リウマチ治療の基本的な考え方

C.リウマチ医はリウマチ患者さんをまず第一に診療する専門家でなければならない。

 リウマチ患者さんは他の併存症を持っていることもよくあります。他領域の疾患はその分野の専門家に任せながらも連携して、リウマチ医も他疾患の状況について把握しておく必要があります。

D.リウマチは多様性のある病気のため、作用機序の異なる複数の薬剤が必要となる場合がある。

 リウマチの炎症には複数の経路が関わっており、どの経路がどれだけ関わっているかはおそらく患者さんによって異なります。ですので、複数の薬剤を使用して様々な面からリウマチを抑えにいく必要があることが多いです。

E.リウマチは、個々特有の医学的、社会的な大きな負担を負い、それらは治療するリウマチ医が考慮に入れなければならない。

 リウマチは個々によって病状は少しずつ異なり、使用する薬剤も異なります。また薬剤も高額なものが多く、リウマチ患者さんは様々な負担を負います。病気そのものだけではなく、様々な背景も考慮しながら治療していかなければなりません。