フォルテオとプラリアどちらを先に使う?

まとめ

テリパラチドを先に使うのか、デノスマブを先に使うのかという問題に照準を当てた試験です。

腰椎についてはいずれも大きな差はありませんが、大腿骨についてみてみると、テリパラチドを先に使うべき、という結果です。

この原因について簡単にまとめてみます。骨の維持には、骨形成(骨を作る働き)と骨破壊(骨を破壊する働き)の2つの力が関わっています。骨を作っては壊しというのを繰り返しながら(これを骨代謝といいます)骨の質と量を保っています。テリパラチドがその効果を発揮するには、この2つの働きがバランス良く噛み合っている必要があるようです。デノスマブは骨破壊を抑える薬ですので、これがテリパラチドを使う前に使用されていると、骨代謝のバランスが崩れてしまっており、テリパラチドの効果がうまく発揮されない、という原因が想定されています。

ではなぜ、腰椎では大丈夫なのか?骨は部位によって成分のバランスが異なります。そのため、テリパラチドは腰椎に対しての効果は強いですが、それに対して大腿骨に対する効果は劣ってしまいます。そういったことが関わっているのかもしれません。

テリパラチドとデノスマブ、いずれも優れた骨粗鬆症治療薬には違いありませんが、この2つを使用する順番には注意が必要です。

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