フォルテオとプラリアどちらを先に使う?

対象患者さん

・45歳以上の閉経後女性
・骨折の高リスクがある(骨密度や骨折既往などで定義:詳細は省略)

薬剤投与方法

・テリパラチド→デノスマブ群:1〜2年目はテリパラチドを、3〜4年目はデノスマブを投与
・デノスマブ→テリパラチド群:1〜2年目はデノスマブを、3〜4年目はテリパラチドを投与

結果

各群27人ずつが割り当てられ、4年間追跡し、骨密度などの結果を評価しました。

まず腰椎の骨密度の結果を見てみます。本当は図を見るとわかりやすいのですが、この論文はフリーで入手できるものではないので著作権などの問題で図が引用できません。

テリパラチド→デノスマブ群では、薬剤をスイッチした3年目以降も骨密度は上昇し続け、4年間の追跡が終了した時点で、当初と比べると骨密度は18.3%上昇していました。

一方で、デノスマブ→テリパラチド群を見てみると、4年後の最終的な骨密度は14.0%上昇しており、テリパラチド→デノスマブ群と有意差はないものの、3年目の薬剤変更から半年間は一時的に骨密度の低下が見られます。

次に大腿骨(近位部)の骨密度を見てみます。

テリパラチド→デノスマブ群では、薬剤をスイッチした3年目以降も骨密度は上昇し続け、4年後の骨密度は当初と比べて8.3%上昇しました。

一方で、デノスマブ→テリパラチド群では、薬剤変更した3年目は骨密度が減少してしまいます(4年目は再度上昇し始めます)。4年後の骨密度は当初からの4.9%上昇にとどまり、テリパラチド→デノスマブ群と比べて有意に少ない結果になりました。