妊娠がSLEに与える影響

まとめ

今回の報告をまとめると、SLEの方が妊娠した際には、妊娠中(特に28週以降)・産後3ヶ月は再燃に注意が必要であり、ヒドロキシクロロキンの使用により再燃率を抑えることができる可能性がある、という事になります。

また今回とは別の報告ですが、関節リウマチと同じように妊娠前にしっかり疾患活動性を抑えておく必要があるとも言われています。妊娠時に疾患活動性が高いと、流産や胎児発育不全、早産の可能性が上がるとされています。私の経験でも、疾患活動性が高いときに2回妊娠して残念ながらいずれも流産となり、疾患活動性をしっかり落ち着けてからは2回妊娠して2回とも無事に出産された患者さんがいます。

SLEも関節リウマチも同様ですが、妊娠前に十分疾患活動性を落ち着けて、薬剤についても調整する必要があります。妊娠を希望される場合は早い時期から主治医に相談されることをお勧めします。必要な際には当院にもご相談ください。

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