当院受診をお勧めしたい患者様(Part①)

①初めて診断されたとき

高齢化に伴いリウマチの発症年齢も高齢化している印象を受けます。高齢発症の関節リウマチは必ずしも典型的な特徴を持たないことがあると言われています。また、高齢発症でなくても関節リウマチは多様性の高い病気ですので、リウマチの診断については、診断経験の多いリウマチ専門医にしてもらうのがよいです。特に、治療が始まってしまってからでは本当に関節リウマチかどうかはわかりにくくなってしまいます。最初が肝心です。

②治療を開始するとき
③治療を変更したとき

リウマチの薬のほとんどは使用開始直後に副作用のリスクが高いものが多いです。ですので、治療を開始するとき、変更する時は注意が必要です。また関節リウマチは、新しい治療薬の登場により、この20年で治療の方針やその後の経過に劇的な変化をきたしました。今でも新しい治療薬は出続けており、それに伴い治療指針も少しずつ変化し続けています。治療を開始・変更する時は、現在の指針に即して判断するのが望ましいです。

④治療変更なく安定しているときでも3〜6ヶ月毎程度

関節リウマチは多様性の高い病気であり、治療の評価が難しい疾患です。調子が悪くても血液検査の数値には出にくい方がいらっしゃったり、調子がよさそうに見えてもレントゲンを撮ると実は関節が少しずつ壊れてきている方が稀にですがいらっしゃったりします。

また逆に調子がよい状態が長く続いたときには治療薬を減らすことが考えられるようになってきました。

以上のことから、治療変更の必要がなく状態が安定しているときでも、時々はリウマチ専門医にかかって、現在の治療方針のままでよいのかどうか相談することは必要です。