内服薬:リンヴォックの効果

今回は4月に発売された新しい内服治療薬:ウパダシチニブ(リンヴォック)についての論文のご紹介です。
既に以前読んでいたものですが、今回改めて読み直してみました。
実際の論文はこちら:Arthritis Rheumatol. 2019; 71: 1788

ウパダシチニブはJAK阻害薬に分類される内服の抗リウマチ薬です。細胞外からの様々な刺激を伝える酵素であるJAK(ヤヌスキナーゼ)を阻害して、炎症を起こすような刺激をブロックすることでリウマチを抑える薬剤です。ウパダシチニブは4剤目のJAK阻害薬で、もうすぐ5剤目のJAK阻害薬も発売されることがわかっています。

今回の論文は、SELECT-COMPARE試験という、メトトレキサート(リウマトレックス、メトレート)で効果不十分であった患者さんにウパダシチニブを投与し、投与しなかった患者さんと効果を比べてみたものです。

効果は、ACR20、寛解達成率、骨破壊の進行がなかったかどうか、ACR50、ACR70といったもので判断します。ACR20、ACR50、ACR70とは、大雑把に言うとリウマチの調子が、それぞれ、少しよくなった(20%ぐらいよくなった)、そこそこよくなった(50%ぐらいよくなった)、かなりよくなった(70%ぐらいよくなった)という指標です。

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