高安動脈炎に対するアクテムラ
結果
36人の患者さんが試験に参加し、18人がアクテムラ群、18人がプラセボ群となりました。
主要評価項目はアクテムラ投与開始から再燃を認めるまでの時間とされました。その結果が下の図です。時間経過が横軸にとられ、縦軸は再燃せずに経過した患者さんの割合がとられています。赤い線がアクテムラ群ですが、こちらの方が線が上にある、つまり再燃していない患者さんが多いように見えます。ただし、これは有意差(統計学的に明らかな差)がつくほどではありませんでした。
*再燃の定義:「自覚的全身症状(発熱など)」「他覚的全身症状」「炎症マーカーの上昇」「血管の所見」「虚血症状」のうち、2つ以上を認める
安全性
副作用等の安全性に関する点について、新たなものは見いだされませんでした。これまでの知見の通り、感染症に注意する必要はあります。