アクテムラの効果:骨びらん修復

アクテムラの投与方法

アクテムラ群:MTXを中止してアクテムラ皮下注を毎週投与
アダリムマブ群:MTXにアダリムマブを追加。アダリムマブは40mgを2週間毎に1回投与

結果

全ての患者さんで、試験開始時と試験開始1年後にHR-pQCTで骨びらんの量を測定したところ、アクテムラ群では大部分の患者さんで、1年後にどちらの骨も骨びらんが減少していた一方で、アダリムマブ群では骨びらんの減少は見られませんでいた。ただし、骨びらんの進行も多くの患者さんで見られませんでした。

群ごとの第2中手骨頭の骨びらんの平均値でみても、アクテムラ群は試験開始時に1.89mm3であったのが、1年後に0.84mm3となっており、有意に減少している一方で、アダリムマブ群では1.89mm3→1.83mm3と有意な減少はみられませんでした。橈骨頭の結果も概ね同様の結果でした。しかし、アクテムラ群でも橈骨頭は試験開始時と1年後で統計学的に差があるといえるほどの減少ではありません。ただ、減少量をアクテムラ群とアダリムマブ群とで比較するとアクテムラ群の方が多いといえる結果でした。