アクテムラの効果:メトトレキサート併用vs非併用

まとめ

結果をまとめると、ADD-ON群の方がSWITCH群よりも臨床的(DAS28寛解率)・構造的(レントゲン)効果に優れていました。臨床的効果については52週までには同等と言えるまでSWITCH群が追いつきましたが、構造的なところに関してはSWITCH群の方が進んでしまっていました

実は、この試験よりも以前にACT-RAY試験(Ann Rheum Dis. 2014; 73: 803)というのがあり、そこではアクテムラ単剤療法とアクテムラ+MTXでは効果に差はないという結果でした。しかし、レントゲン上の骨破壊進行についてみてみると、アクテムラ単剤療法のほうがやや進行してしまっていたという結果でした。

この試験もあわせてみると、いずれか決めるのであれば、やはりアクテムラ単剤よりはMTXが併用できた方が効果はよいようです。特にレントゲン上の破壊進行という点においてです。しかし、MTX併用ができない場合にどの薬剤を使うかという視点でみると、アクテムラは候補として最もあがってくる薬剤だと思います。

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