骨粗鬆症治療に対するイベニティの効果

結果

4093人の患者さんが登録され、3654人が試験を完了しました。

まず主要評価項目である24ヶ月時点での新たな圧迫骨折の発生を見てみます。アレンドロネート群では2047人中243人(11.9%)が新規の圧迫骨折を発症していたのに対して、イベニティ群では2046人中127人(6.2%)の発生で、有意な差を認めました。

次に骨密度ですが、これは下に図を引用します。試験開始時からの骨密度の変化量をグラフにしています。

黒がイベニティ群、グレーがアレンドロネート群です。イベニティを投与した12ヶ月間は上昇し、アレンドロネートへ変更した後もその効果は維持されています。アレンドロネート群と比べて有意差を認めています。

有害事象

イベにティ群で当初の12ヶ月の間に心血管イベントが多かったとされています(2.5%vs1.9%)。これは日本での発売後も問題として上がってきており、心血管リスクの高い方への使用は避けています。この点には注意が必要です。