リウマチの調子の良し悪しの評価方法

ややこしい計算式が出てきましたが、大事なのはこれらの計算の仕方ではなく、どういった要素が使われているか、です。

 腫脹関節数:診察により腫れていることを確認した関節の数

 圧痛関節数:診察により押さえて痛かった関節の数

 血沈:炎症の程度。赤沈と書かれることもあります。またCRPが使われることもあります。

 患者による全般的評価:患者さんが現状をどう思っているかを数値で表します。最も悪い状態を10とした場合に現在はどれくらいか、というように表現します。10cmの線を引いて0cmがリウマチの症状が全くない状態、10cmが最悪に悪い状態としてその間で「現状はだいたいこれくらい」というように印をつけてもらう様になっているので、単位はcmとなっています。

 医師による全般的評価:患者さんにしてもらうのと同様のことを医師もします。

このように、診察での関節所見、血液検査による炎症の程度、患者さんの印象、医師の印象といった様々な視点からみた要素を用いています
数値は大丈夫だから、医師からみたら調子良さそうだから、といったような一つの視点に偏った評価にならないようになっています。
また、診察の時にはそれほど痛くないけど、日常生活で動いていると痛い、といったような場合には患者さんの印象は下がりきらないので、それもちゃんと拾えるようになっています。

これらはとても優れた指標だと私は思います。

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