プラリアの関節破壊抑制効果

今回は、久々に関節リウマチの話題に戻ります。

関節リウマチに対する新規治療薬は続々発売され、たくさんの薬が使えるようになっていますが、多くの薬剤は免疫を抑えることによって炎症を沈静化し、関節破壊進行を抑制する薬です。

今回ご紹介するのはDESIRABLE試験という日本で行われた試験です。そこで使われたプラリア(一般名:デノスマブ)という薬は、もともと骨粗鬆症に対する薬でしたが、関節リウマチにおける関節破壊の抑制効果があるということで、関節リウマチにも適応を取得した薬剤です。

骨密度は破骨細胞と骨芽細胞のバランスで保たれており、破骨細胞の力が上回ってしまうと骨が壊される方向に傾き、いわゆる骨粗鬆症という状態になります。プラリアはこの破骨細胞の働きを抑える薬であり、これにより骨粗鬆症の治療として使われてきました。

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