SLEに対するベンリスタの効果

まとめ

今回の評価に用いた指標はSRI反応率という、日常臨床でルーチンでは評価しないものですので、ベンリスタにはどれぐらいの効果があるのか、というのはいまいちピンときません。

ただ、BILAGの悪化を抑えてくれる、つまり臓器障害の出現・悪化を抑えてくれる効果はありそうです。またステロイド減量効果も少しありそうです。

以下私見ですが、大きな悪化はないものの、くすぶっているようなSLEの場合に、ベンリスタを加えることで、SLEの病勢を落ち着けつつ、高止まりしていたステロイドを減らしていく、といった使い方はできるのではないでしょうか。副作用があまりない、というのは評価できるポイントです。

また、前回ご紹介したようにループス腎炎での効果も示されていますので、もう少しベンリスタを使う幅は広がってくるかもしれません。

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