早期関節リウマチに対するヒュミラの効果

まとめ

早期からMTX+ヒュミラという強力な治療を行うという試験で、やはりMTX単独よりも非常に高い有効性が示されました。また、一方で治療開始時のCRPが低い(≦0.3mg/dL)と関節破壊が進みにくいであろうということも示唆されています。

シムジアと同様、ヒュミラもこのような治療開始時からのMTXとの同時併用が認められています。ただし、発症早期・疾患活動性が高い・予後不良因子(骨びらんやRF・抗CCP抗体陽性)がある、などの条件付きです。今回の結果を見ると、2週時点で既に差が付き始めており、早期に効果が出始めることがわかります。こういった患者さんに対しては早期の生物学的製剤(ヒュミラやシムジア)の併用が検討されます。

この試験はまだ続きがあり、ヒュミラを休薬してその後52週間(1年間)経過をみたHOPEFUL-2試験、さらに104週(2年間)経過観察を追加して休薬後計3年間経過を見たHOPEFUL-3試験です。これらの結果については追々ご紹介します。

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