早期関節リウマチに対するヒュミラの効果

ヒュミラの投与方法

ヒュミラ群:MTX+ヒュミラ40mg
 *ヒュミラは2週間毎に皮下注
MTX単独群:MTX単独

評価方法

主要評価項目:26週後のレントゲン上の骨破壊の進行(mTSS)
副次評価項目:ACR20/50/70、26週後の臨床的寛解(DAS28<2.6)、26週後のHAQの変化 等

結果

まずレントゲン上の骨破壊進行についてですが、ヒュミラ群の方が有意に抑制されていました。骨破壊の進行がなかった患者さんの割合は、ヒュミラ群で62.0%であったのに対して、MTX単独群では35.4%でした。

ACR20/50/70についても、2週目から差がつきはじめ26週までその差を保ったままで、ヒュミラ群の方が優れていました。26週時点で、ACR20(≒20%程度よくなった)はヒュミラ群で75.4%・MTX単独群で56.4%、ACR50(≒50%程度よくなった)はヒュミラ群で64.3%・MTX単独群で38.7%、ACR70(≒70%程度よくなった)はヒュミラ群で47.4%・MTX単独群で22.7%でした。DAS28寛解はヒュミラ群で31.0%・MTX単独群で14.7%とこれもヒュミラ群で優れていました。

HAQによる機能的寛解(=HAQ<0.5)についても、ヒュミラ群60.2%・MTX単独群36.8%とこれもヒュミラ群が優れていました。

有害事象

これまでの報告と比べて特記すべきことはありませんでした。

治療薬

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